ベイト工法・薬剤工法の比較

ベイト工法を選ぶべきか、薬剤工法を選ぶべきか、一概にはいえません。
お客様のライフスタイルによって選び方は大きく変わります。

ベイト工法は、安全はお金では買えないといっても、やはり高額です。

薬剤散布は、1度撒いてしまえば5年は放置しておいていいので楽で、しかも、
安いですが、ヒト・植物・ペットの健康への影響に不安が残ります。

私どもはとにかく、知りえる情報をすべて、専門用語も易しい言葉に置き換えて、
なるべくわかりやすくご説明し、お客様自身がご納得されてご依頼いただけるように、
写真を撮影し見ていただくなど「目に見える」形でご案内をしております。

正しいシロアリ駆除でより確実に家を守る 駆除には2つの方法があります

ベイト工法は、シロアリの通り道にシロアリを死滅させるベイト
入りのステーションを設置し、駆除する方法です。ベイトはシロ
アリの好きな味の紙に染み込まして、このベイト入りの紙を食べ
ると脱皮ができずに死滅してしまう方法です。

【効果が出る時期】
ベイト剤は3mおきに置きますが、シロアリがベイト剤を見つけ
て脱皮する時期になって初めて死んでいくため、
駆除までには早くて2~3ヵ月かかります。

シロアリにのみ有害で、ベイト剤は人間や動物が食べることも
できる程安全です。

15坪の場合で初期費用16万~18万円と、薬剤散布より初期費用
が高く、毎年3万円(15坪の場合)のメンテナンス費用が必要と
なります。保証期間は1年ごとで更新する限り継続となります。

家に穴を開けたりする必要がありませんので、新築の家
でも安心です。

薬剤をまき、シロアリが家に入らないようにする駆除方法。

ただ、人間の手で散布を行うため、ムラが出た場合に被害を防止
できない可能性があるので、駆除率が99%となっています。

薬剤工法の場合、散布後すぐに効果が出るので、既に
被害が大きい場合などには多く使われています。

薬剤散布後、ペットの元気がなくなったりするなどの事例がある
など、少なからず影響があるのが実情です。弊社ではそういった
影響を最小限にするためのアドバイスをさせて頂きます。

15坪の場合初期費用10万円前後と、ベイト工法に比べて安く、
5年間保証でメンテナンス費用は必要ありません。

この5年間保証を受けるためには、床下だけでなく、壁の間にも
薬剤するために、家に穴を開けなければいけません。

効果が出るまでの期間はどれくらい?

シロアリは餌を見つける能力に優れています。
柔らかくてシロアリ好みの餌木(ベイト剤)を地面に3mおきに設置しますと、付近のシロアリは早速、
硬い家の柱等を食べるのをやめて、餌木に移動をしてきます。

シロアリ同士は「ここに餌があるぞ!」というコミュニケーションを取っており、順次、餌木へと移動を始めますので、家への被害を食い止めることができます。

最終的に、女王アリ含むすべてのシロアリにベイト剤が入り、
完全に死滅してしまうまでには季節によって1~2ヶ月ほど掛かりますが、その間家を喰われることはありません。

薬剤工法は、薬剤を撒いてすぐ、
付近のシロアリを駆除することができますので、
すでに被害が大きい場合に有効です。

薬剤は、家の地面下30cmまで浸透しますので、
それがバリアの役目となり、
シロアリが家に侵入できなくなるというメリットもあります。

ただし、シロアリは離れたところにも複数の巣を作ることがありますので、目の前の被害を急いで止めることができても、
巣の中のシロアリを完全に駆除することはできません。

人体・ペット・草木・環境への安全性は?

ベイト剤は人間や動物が食べることもできるほど安全です。
幼稚園など砂遊びで子どもが直に砂を触るような場合には、
ベイト工法がよく使われます。

家庭菜園を行っている方にもおすすめいたします。
薬剤散布の場合には1年程度そこでできた野菜を食べれなくなってしまいますので、家庭菜園をしているご家庭にもおすすめです。

ベイト工法は、環境・人・動物(ペット)にやさしいと、
アメリカ合衆国環境保護局よりその安全性が認められ、
ホワイトハウスや自由の女神像の台座の周りにも、
使用されています。

ベイト剤の安全性は水槽実験でも実証済!

水槽にベイト剤を入れても金魚は元気に泳いでいます。

安全性には気をつける必要があります。
薬剤は揮発性で皮膚呼吸などからも入る可能性があり、
シロアリ防除薬剤による人体への被害は過去ニュースでも取り上げられたことがあります。

その後、法律で規制されて以前よりは安全になりましたが、
施工中や施工後には注意が必要です。

私たちはその危険性についてもしっかりと理解しておりますので、ペットを飼っておられる場合には、
薬剤のかからないところに移動して頂くなど、
被害が最小限になるためにしっかりとご説明をいたします。

ベイト剤との安全性の違いは歴然!薬剤の水槽実験

薬剤の入った水の中に金魚を入れるとすぐに死んでしまいます。

どちらの方が安くできる?

15坪の場合、初期費用16万〜18万円。
メンテナンス費用毎年3万円。

ベイト工法は駆除を行う所の外周のメートルにより算出します。
初期費用の価格幅はベイト剤の種類によるもので、
4,500円〜6,500円となります。

既に被害が出ており、家の中でどこにシロアリがいるかがわかっている場合には、3万円にて駆除のみ行うことも可能です。
ただし、あくまでも駆除のみで予防にはなりませんので、
ご注意ください。

15坪の場合、初期費用約10万円。
メンテナンス費用なし。

坪単価5,000〜6,000円となります。
ベイト工法より価格が安いため、安全な方がいいけど、
今回は薬剤工法で次回ベイト工法を、
というお客様も多くおられます。

どちらの工法の場合にも、しっかりと対応させて頂き、
より確実に駆除ができるよう、誠心誠意作業をさせて頂きます。

薬品くさい臭いは残らない?

施工後、薬剤のようないやな臭いも一切なく、
御神木にも使われています。

嗅覚の鋭いペットがいるご家庭が選ばれることの多い工法です。

薬剤には臭いがあり、施工後は少し臭いが残ります。
アンケートの結果、4割くらいのお客様が施工後の臭いが気になるとお答えいただいております。
臭いは、だいたい3日~30日くらいで消えていきます。

家に穴を空けたり傷つけなければいけないの?

土にベイト剤を埋めるだけなので、
一切家を傷つけることがなく、
新築の人には特にうれしい工法です。

穴を空けるか、空けないかに関係なく、
更新する限り保証されます。

シロアリは床下だけでなく、壁の間やエコキュートの中にも巣を作りますので、その防除を行うために、薬剤工法では壁に穴をあける必要があります。

壁に穴を開けなければ保険が適用されなくなってしまいますので、薬剤工法の場合には、必ず穴を開ける必要があります。

点検

ベイト材は取り替える必要がありますので、2ヶ月に1回の年6回以上もしくは年1、2回の定期点検が必要となります。これはベイト工法の種類により変わりますので、詳しくはお見積りの際にご説明いたします。

薬剤工法の場合、3年後に1度点検をいたします。

保証

シロアリの通り道に、シロアリが好きだけれど、
食べたら死んでしまう餌木(ベイト剤)を設置。

餌を探しに行く職蟻(アリで言う働きアリ)は、
餌木をかじって巣に持ち帰ります。
これを食べたシロアリは脱皮できなくなり、死滅してしまいます。

食べたら死ぬのではなく、脱皮ができなくなって死ぬので、
毒もなく、警戒心の強いシロアリにも、
食べた後でなければわからない仕掛けになっています。

薬剤工法は薬剤をまくことで、
シロアリが家に侵入できなくする駆除方法です。

薬剤は、タタミ一畳に対し、6~7ℓ散布します。
土の中、巣を駆除することはできませんが、
家についたシロアリは駆除することができます。

ただ、人間の手で散布を行うため、
ムラが出た場合に被害を防止できない可能性があるので、
駆除率が99%となっています。

ベイト工法・薬剤工法の流れ

ベイト工法の流れ

弊社では、喫煙者には、ベイト剤を触らせません。
シロアリは木(餌)を探すのに、
特殊なフェロモンを出して探知しておりますので、
フェロモンの邪魔なるタバコのニコチンなどは厳禁です。
せっかくのベイトもシロアリが食べてくれないと、
意味がありません。

駆除を兼ねた予防です。
埋め込みを完了した日より、あなたの住まいをシロアリの被害から守ります。

※被害がすでに確認されている場合は、
被害箇所に直接ベイト剤を取り付けます。

2ヶ月に1回の年6回以上もしくは、
年1、2回の点検のどちらかになります。
点検回数を減らしても効果は同じです。
点検回数の設定は、
埋め込むステーションとベイト剤の種類によって異なります。
1回の点検時間は、埋込み本数にもよりますが平均10分~30分です。

シロアリがよく好んで食べる紙に染み込ませたベイト剤を、食欲旺盛なシロアリに食べさせます。
24時間365日シロアリは不眠不休でベイト剤を食べます。
そう、あなたが寝ている間、ひたすらベイト剤を食べて、他の仲間も呼んで食べさせます。
あとは、巣の中にいる女王と兵隊アリなどに口移し行為(グルーミング=動物が体の衛生や機能維持の目的で行う行動)を通して、
シロアリ全体にベイト剤が行き渡って死滅するか、
お世話係りの働きアリが居なくなって餓死するかどちらかになります。

唯一シロアリとシロアリの巣の根絶を可能にした画期的な施工方法です。

駆除完了後、契約期間内は、再びシロアリの浸入がないかどうか絶えず監視しておりますのでご安心ください。

シロアリは敏感で、ベイト材の交換だけでも警戒ホルモンを出しますので、出させないように弊社では厳重管理し、より確実に駆除をいたします。このベイト工法自体、本当に専門の知識のある会社にしか免許を発行しておりませんが、弊社は品質管理、正しい施工をしっかりと行い、こちらの免許も取得しております。

薬剤工法の流れ

下記のような手順で、シロアリ駆除工事を行っていきます。なかなか見れない床下での施工には不安なものですが、こちらをご覧いただき参考にしてください。

お部屋はしっかり養生します。トイレや他のお部屋に移動する場合は、必ずその場できれいな作業着に着替えてから移動しますのでご安心ください。

被害の状況を見ながら、要所的に穴をあけます。写真のような太い部材には数ヶ所から穴を開ける・細い部材には穴を開けないなど、木材の強度を考慮し効果的な穴あけをします。

シロアリの生態をよく考えて的確に薬剤が行き渡るポイントを選びます。注入するのはシロアリの被害があるか、その可能性が高い部分です。

写真は薬剤を木材の表面に吹き付けているところです。プロならではのポイントを押さえた処理を致します。床全体の地面に薬剤を散布する際は薬剤が床下換気口から外に流出しないように細心の注意を払います。

床下から処理ができない玄関・浴室・トイレなどは、土間や壁から薬剤を注入します。もちろん開けた穴は処理剤注入後に補修致します。移動した靴や物は元の位置に戻します。

後片付けと清掃を行い作業完了です。